YAMATOMIRAI > 文化創造拠点シリウス > イベントレポート > ネット怪談にみる<不穏さ>と現代社会の民俗学
イベントレポート
NEW
学び
いま、なぜこんなにもホラー・ブームなのでしょうか?
「令和のホラーブーム」といわれています。
うそであることを前提に本物らしく作るフェイクドキュメンタリー形式の作品(「近畿地方のある場所について」「8番出口」等)
が相次いで登場してます。
今回、『ネット怪談の民俗学』(ハヤカワ新書)の著者・廣田龍平先生に、講師としてご登壇いただきました。
「きさらぎ駅」「くねくね」「三回見ると死ぬ絵」「ひとりかくれんぼ」「リミナルスペース」など、インターネット上で生まれ、匿名掲示板の住人やSNSユーザーを震え上がらせてきた怪異の数々、それらネット怪談を「民俗(民間伝承)」の一種としてとらえ、その生態系をお話しいただきました。
また、その背景にある現代人の《不穏さ》への興味はなぜなのか、その心象を民俗学的に解説いただきました。

講座のなかでは、以下のようなお話がありました。
第1回は匿名掲示板「2ちゃんねる」などでさかんに語られた、田舎を舞台とする「因習系」のネット怪談についてお話しいただきました。
第2回は「異世界に迷い込む」体験談や、異世界を画像として表現する、より現代に近いネット怪談について解説いただきました。
受講者の皆様からは、
「テクノロジーの発達とともに語られる怪談の形式が変化していく点について、大変興味深いと感じました」
「こんな学問があるなんて…たくさん感想を書きたいけれど、もう圧倒され。ほんとうにありがとうございました」
「まさか、2chの精読をする時間があるとは、思わずニコニコしながら拝見しました。基本情報の丁寧な確認から入るなど初学者にも開かれており、類例を出しながらご専門の展望にまで言及があり、実に満足のボリュームでした」
といった感想をいただきました。

今回、生涯学習センターには珍しく、日頃ご利用の少ない10代から30代の若い世代の方にも多くご参加をいただきました。
また、このような新たな分野の講座も開催し、みなさまの好奇心を刺激できたらと思います。
”怪談”は今後、どのような変化を遂げて広がっていくのかについても、引き続き注目していきたいものです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
2026年3月1日・8日 いずれも(日)14:00~16:00
大東文化大学文学部日本文学科助教 廣田 龍平 氏
6階生涯学習センター 601講習室
オンライン配信(見逃し配信あり)