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イベントレポート

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やまとみらいカレッジ                                      現代文学風土記・神奈川編~土地から読み解く、いま・ひと・こころ~

学び

気鋭の文芸批評家が、現代日本文学の粋(すい)を、土地の固有性に着目して論じる

生涯学習センターでは、学識経験者や有識者など優れた知見を有する方々を講師に向かえ、市民の皆様がより専門的な知識を学ぶことができる場として、「やまとみらいカレッジ」を開催しています。

9-10月は文学をテーマに開催しました。

国内外で評価の高い現代文学の作家の代表作を取り上げ、その作品が表象する価値観や社会慣習について、考察しました。

講師は明治大学准教授・酒井信先生です。講師の著作『現代文学風土記』(西日本新聞社、2022年)は、北海道から沖縄まで47都道府県を舞台にした180作の小説を取り上げ、批評した内容です。

今回はそのうちの神奈川県に絞り、土地の固有性に着目した文学評論を通して、現代文学の新たな発見や理解を深めるとともに、メディアとしての「小説が残す街の記憶」を共有しました。

最終的に、翻って「では自分の住む地域はどうなのだろうか」と”作家の視点”で客観性と愛情を持って見つめ直していただくことを目指しました。

講座の内容は以下の通りです。

内容の詳細はこちらのページをご覧ください。

①9/27 
神奈川を代表する現代文学概説、各文学賞の特徴

②10/4 
「走者の内面から迫る箱根駅伝」 三浦しをん『風が強く吹いている』 箱根

③10/11 
「皮肉と愛情で軍港を描く」 矢作俊彦『ロング・グッドバイ』 横浜・横須賀

④10/18  
効率的な現代家族」を先取り 角田光代『空中庭園』 港北ニュータウン

⑤10/25 
「多文化的な川崎の新現実」 佐藤究『テスカトリポカ』 川崎

受講者の皆様からは、

「深い文芸エピソードがお聞き出来て有難かったです。素晴らしい講義でした」

「数多くの作家、作品を紹介下さり、興味を持ちました。頑張って読んでみたいです」

「知らなかったことを知るということは、とても嬉しいことです。今回の講座は紹介された作家、本、酒井先生のお話を含めて大変精神が高く高揚しました」

といった感想をいただきました。

また、最終回のアンケートでは、皆さんの感じる大和市の風土(土地柄)についても自由にご記載いただきました。

公民館の主催講座として、文学を通して身近な地域を見つめ、考える機会になったことを嬉しく思います。

ご参加いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。

日時

2025年9月27日・10月4日・10月11日・10月18日・10月25日いずれも(土)14:00~16:00          

講師

明治大学准教授 酒井 信(まこと) 氏

会場

6階生涯学習センター 601講習室

サテライト会場 つきみ野学習センター

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