YAMATOMIRAI > 文化創造拠点シリウス > イベントレポート > 加藤登紀子 百万本のバラコンサート with 東京ニューシティ管弦楽団
イベントレポート
音楽・文化
【目的】
幅広い世代に知名度が高く、また70歳を超えても第一線で活躍する加藤登紀子を当館主催事業に迎えて、アーティストと市民が協働する「芸術創造事業」として、加藤登紀子と地元合唱団がリハーサルを経て同じステージに立つという公演を実現させる。これを通し、合唱団にはアーティストと同じステージに立てる喜びを、また聴衆にはホールが身近な存在であることを感じていただくと共に、オーケストラの演奏、ライブの臨場感など、会場に足を運ぶことでしか得られない感動を体感できる場を創る。主催事業の企画の多様性と、地元にできたホールの存在意義を感じていただける機会とする。
【取り組み内容】
公演のクオリティを損なわない協働を考え、今回は地元で40年以上に亘り、精力的な活動を続ける大和混声合唱団の出演となりました。公演の10日前には、65名と加藤登紀子さんが、メインホールで綿密なリハーサルを行いました。リハーサルは細かいフレーズの取り方やバランス、音楽的な指導の他、ラトビアの歴史、加藤さんのラトビアに対する思いなど、技術面以外の深い話にも及び、合唱団にとっても非常に貴重な機会となりました。
公演当日は、プログラムの最後、コンサートタイトルにもなっている「百万本のバラ物語」で合唱団が登場。加藤さん、オーケストラと共に熱唱しました。加藤さん、オーケストラ、合唱団で総勢100名を超える出演者が舞台に立つと、大きな舞台がぎりぎりまで出演者で埋まり、バラをイメージさせる照明と相まって壮大なスケールを感じさせるステージとなり、客席からも一際大きな拍手が贈られました。
【成果】
加藤さんがリハーサルの時からおっしゃっていたように、合唱団のクオリティが非常に高く、単にプロと同じ舞台に立つ「発表会」的なものではなく、目的でもあった「協働」と言える効果が得られました。来場者からも「合唱団が出た曲が素晴らしかった」との声を多くいただき、ステージクオリティを損ねることなく、アーティストと市民が互いに触発されて舞台を創り上げる、「芸術創造事業」をアピールできました。 合唱団からも「非常に貴重で素晴らしい体験ができてよかった」という声が多く寄せられ、当館の取り組みを理解していただく良い機会になりました。